猫は猫猫は猫 犬は犬だし、 人は人 臭いがする 気配がする そこにいる そこらにいる 朝日は太陽 夕暮れも太陽 月は太陽に蓋をする 光ってるのはどっちだ? 眼球の中で あっちにこっちに それは、とある夜、 とある黒猫が、 月をスポットライトにして、 左を向いて僕を観て、...
小糠雨(こぬかあめ)あ〜 降り出す 僕の頭上 あ〜 濡れ出す 言葉 小糠雨 ヒトは急ぐ 小糠雨 傘をさす ささないで あ〜 僕は待つ 来ない人を あ〜 震え出す 時計 小糠雨 足元に滲む 小糠雨 一人待ち合わせ 小糠雨 風はない 小糠雨 たぶんもう、すぐに「来ない人」
神様 あなたに会いたくなった(原詩:八木重吉)夢の中の自分の顔と言うものを始めて見た 発熱がいく日もつづいた夜 私はキリストを念じてねむった 一つの顔があらわれた それはもちろん 現在(の)私の顔でもなく 幼い時の自分の顔でもなく いつも心にえがいていている 最も気高い天使の顔でもなかった...
今日は河原で空を見るいつまでたっても怖い 渋谷の交差点 何歳(いくつ)になっても怖い 人間は怖い アメリカ・三角・四角 五角で世界征服 SF映画が怖い 想像力が豊かなもので レヴィ=ストロースは笑う 人類の言葉に ギー・ドゥボールは憎む 人類の言葉を 中原中也は叫ぶ 自身の怨念を...
二人囃子(ににんばやし)何となしに思うことを 書きなぐった日記には 恥ずかしい言葉が たんまりと溢れているね そんなこと気にせずに 伝えれてたあの日々は なんだかとても幸せだった そんな気がするんだ 余計なことを たんまりと考えています 君だって僕だって 気持ちは同じ...
池上線柔らかい 風の中を歩く 昔のことを 思い出しながら 追い抜いてく電車 たったの3両が 僕やあなたの街をいつまでも繋いでる 車窓に見える人々の 数ある生活を運んで 「何年経っても変わらないな、僕たちは・・・」 繰り返しの日々を送って 何処にも行けない僕を 見守っていてくれよ...
空中今朝もまんま 夜のまんま 不思議な日々を みんな送る 夜は明けぬ 彩りのない、夜 奇天烈な日々を みんなで送る 雨が降っている が、音はない 空中を飛び交う 音がしない 誰もいない 声がしない 空中が揺れる 音がしない ...
青空怖くなって、仕方がなくて、泣いてたら 向こうの方から誰かが呼んでいる それが怖くて、仕方がなくて、塞ぎこんでいたら イメージの先に明かりが射してきた あの雲は何を思い あの人々は 君のように優しいのかい? 花になってアナタを 見上げる季節に 人々は新しい生活を迎える...