top of page

引かれ者の小唄
蟷螂(とうろう)の斧を振り翳して 真っ二つ その断面に見えるのは はるか昔のことで 何故か 何故か かなしい 何故かといえば何故か 何故だ 強がりは 決して悪くないけど ボロボロの服は 見窄らしい 割れた意見の隙間 またか まただ まただ...
千鳥町
飾りをつけた頭で 君は病んでいる 遅れた身体をひきづって 日々悩んでいる 知らない言葉に苛立って 夜は更けていく 稚拙な出会いも絡まって 徐々に溶けていく 笑ったりしたいけど また、すぐ…来る 悲しみよ 良いことばかりじゃないが 鳥は飛んでいる...
船
浅薄な影が 今朝もまた群れて 一つの箱の中に 彼は、彼は、何処へ、何処へ 彼は、彼らは、何処へ、何処へ 箱の中こぼれた 涙があふれた 一人じゃあ怖いかい? そっちに行っちゃイケナイよ すれ違う言葉を誰か… ください hm…...
ロ〜トリ
世間に慣れない 果ての成れ 気付けば いない人 乾いた肌の 裏を巡る 日付は 知らんふり あの時出会った 君の顔 月より遠くへ 心の底から 疲れ…はて? 何しに来たっけね 変わりなく続く 音もなく過ぎる 傾いた 日の光 覗き込む...
存在・証明
なんで哭(な)いてんだ 夢みたいな日に 誰かしらの歌みたいだって思う 君は知ったんだ 重なるごとに 割と本気だったんだって気づく 今日を損して 明日も損する そんな冷酷無情な輪廻が いつも絡んで いつも絡んで くる 君はそこで歌う火を覚えて 君はそこで歌に怯えた...
ツキのヨ
あなたに会えて しまう 慵(ものうい)街が 沈む 曙光(しょこう)の中に 浮かび 夢の扉を 開ける ヂャズの流れる 喫茶店 まるで、空っぽの映画…感 円く広がる ヒカリ ここが「ツキ」だと 気付く 浮かぶ軀に 実(み)を委ねて また漂って また暮れるのかい…?...
[詩]マールボック
朝の目覚めは 耳から始まる 窓際のベッド びしょびしょのシーツ 溺れかけたスマートホンが 私に告げる 「地下鉄は止まらない」 いつものバッグに、喚く風雨(ふうう)を押し込まれ 一層重たくなった身体を引き摺って トボトボトボトボ溺れれば お金がもらえるユートピア...
傷跡
ここには要らない ここでも要らない 余計な物事 ここには要らない 汚れた砂浜 綺麗な心で その日の陽射しに 伸ばす手のひら 手のひらを火傷して 傷跡をまた増やす 街なりの緑が 歩道を揺らす 元気でいるかな? 誰のことだか? 変わり映えしないのは 才能かもしれない...
ベトナムクルージング
Lên và Xuống Chậm Nhanh Lên và Xuống Chậm Nhanh 揺れて行くさ Việt Nam Cruising うぶ湯の様に 浸る空気 泳ぐように 歩く、、歩く、、 見えているんだろう 一人、、一人、、 不安なこの身体 悪くない時もある...
bottom of page