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猫は猫

猫は猫

犬は犬だし、

人は人



臭いがする

気配がする

そこにいる

そこらにいる


朝日は太陽

夕暮れも太陽

月は太陽に蓋をする


光ってるのはどっちだ?

眼球の中で

あっちにこっちに


それは、とある夜、

とある黒猫が、

月をスポットライトにして、

左を向いて僕を観て、

ニャーと言う。

ワンとはいわずニャーと言う。


僕は何も言わなかった。

「猫は猫」って、そう思った。

 
 
 

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