小糠雨(こぬかあめ)高瀬舜 2020年12月25日読了時間: 1分更新日:2021年2月4日 あ〜 降り出す 僕の頭上 あ〜 濡れ出す 言葉 小糠雨 ヒトは急ぐ 小糠雨 傘をさす ささないで あ〜 僕は待つ 来ない人を あ〜 震え出す 時計 小糠雨 足元に滲む 小糠雨 一人待ち合わせ 小糠雨 風はない 小糠雨 たぶんもう、すぐに「来ない人」
引かれ者の小唄蟷螂(とうろう)の斧を振り翳して 真っ二つ その断面に見えるのは はるか昔のことで 何故か 何故か かなしい 何故かといえば何故か 何故だ 強がりは 決して悪くないけど ボロボロの服は 見窄らしい 割れた意見の隙間 またか まただ まただ...
千鳥町飾りをつけた頭で 君は病んでいる 遅れた身体をひきづって 日々悩んでいる 知らない言葉に苛立って 夜は更けていく 稚拙な出会いも絡まって 徐々に溶けていく 笑ったりしたいけど また、すぐ…来る 悲しみよ 良いことばかりじゃないが 鳥は飛んでいる...
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