いのちの声行方知れずの 昔の絵本に たぶん、描いて在る 声を探す 「君は何処(いづこ)?」いつもそれは 僕の愛と倦怠の中に疼く 涙なしには 絵画けない風景を 神の存在 なしに語れない 奇跡を 君に送る 文字に起こして 君に送る 天使に預けて だんだんと君は 淡々と暮れる日の光を...
夜風(原詩:中原中也『むなしさ』)臘祭(ろうさい)の夜の 巷(ちまた)に堕(お)ちて 心臓はも 条網(じょうもう)に絡(から)み 脂(あぶら)ぎる 胸乳(むなぢ)も露(あら)わ よすがなき われは戯女(たわれめ) 夜風よ 夜風よ 夜風よ 夜風よ せつなきに 泣きも得せずて...
部屋の中息も切れ欠けの 身体の奥から 沸き上がる声に 耳を背けたい 他所を見れば 楽しそうなヒト あの街を出てくと決めた時 どんなでも こんなでも 泣かないさ、と決めてたさ この街の彩りに染まれずに 部屋の中 部屋の中 部屋の中 春は年を取る 夏は電気代 秋を寝過ごして...
これは、笑う猫と僕の夜の話一日中 働いた 帰りの道に いつももいる 今日もいる 鳴いている 靉靆(あいたい)とした景色 街灯が射し込めば 君がいる そこにいる 丸い影法師 待っていてくれてるような いないような これは、笑う猫と僕の夜の話 モノクロの 色のまま 背筋を伸ばして...
手のシワ予報通りに 晴れ渡る 広い空を見て思ったよ 青い色を した君の 目にあるのは「こんなもんか」と 捻くれた過去のまま まっすぐに育ちましたね 夢を見る 人になる 夢だけは 叶いました 涙だけじゃ 潤わなくなる 頬に 添える手には シワが増えている それでも何か 掴みたい時には...
赤ワイン赤ワインに お薬を 溶かしたら 飲み干して 夕暮れの 電車です 紫陽花が 揺れてます 緑色の ガラス瓶 底に溜まる 蟠り 泡となれ 泡となれ 泡とはならない 赤ワイン 粉々にして 沈めては 浮かび上がってくる 揺すられたくない 揺られたい 私は右、左 夕暮れの 電車です...
赤色に謳えよう、そこ、同志のお姉さん ライブ終わっても冷めずに 観てくれ 観ていろ たぶん為になるさ 変わらない顔でフィラソフィー やっきになったらお終い 慌てず 焦らず これが武器になんだ 毎月、毎週、毎晩「やれ」 孤独になったらギター鳴らせ 酔いも覚め切らないで 歌うはロマンス...
風待つ,雨風待つ雨はいつも シトシト降りて 病みそうで 病みきれることないこの自我を 抱え込む そろそろ泣き止まないと 明日に響く夜に 待っているしか できない身体から流れ出る 闇は降りてきて 膝を抱えて黙り込む 外から聞こえる 鳴き声に嗤われて 過去、今、未来、...
勉強一人でいたいので 夢があるもので だけど、たまに 君を好きになる 解らないだろうね それでも好きなので 歌を、歌うのが それでも好きなので 君といたいなんて 権利ありませんので だけど、たまにお話もしたくなる...