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これは、笑う猫と僕の夜の話

 一日中 働いた 帰りの道に

 いつももいる 今日もいる 鳴いている


 靉靆(あいたい)とした景色 街灯が射し込めば

 君がいる そこにいる 丸い影法師


  待っていてくれてるような いないような

  これは、笑う猫と僕の夜の話


 モノクロの 色のまま 背筋を伸ばして

 前を見る 君は見る 僕の目を見る


 一日中 働いた 一人ぼっちにも

 友がいる 友がいる! 見つめ合える友がいる


  君は違う? でも 僕は同じような

  これは、笑う猫と僕の夜の話


 しばし彷徨う 春が舞う夜に

 恋に彷徨う 弾け散る夜に


  好きでいてくれてるような いないような

  これは、笑う猫と僕の夜の話

  前も似た景色を見てる 見てないような

  それはいつの日かの 眩い夢の中で

  逢いに来てくれてるような 逆さまのような

  これは、笑う猫と僕の夜の話

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