top of page

無色・無名

更新日:2019年7月22日

 回り回し回る日々の中で 君がくれる愛憎を重ねつつ

 無関心着飾るだけの僕の 心は無名


 あー、君が泣いている 僕は腐って行く 街が病んでいる


 下北辺りで待ち合わせ なんて10年前の僕にとっちゃ憧れ

 しがない歌謡いを身につけた 二人の未明


 あー、夜が裂けて行く 夢が覚めて行く 東急線で寝たい


 揺れるこの路 この磨り減り切った踵で

 鳴らす鈍色のリズムに 身を委ねてブルース


 難しい言葉をただ並べ 逆説的表現技法を駆使し

 哀愁漂うメロディとリズムでからまわり

 あーたまにゃストレートに 曲作ったろって 誰も聞いてやしないやい


 歌うこの日々 こんな掠れ切った心で

 描く虹色の世界に 手を合わせて浮遊


 巡るこの日々 すすり泣くような夜風が

 歌う青黒い気配に 身を悶えて眠る


 呻くこの身体 からっぽに乾いた胃袋で

 響かせた無色世界に 色持たせて「僕」になれ


 寝坊しかけの朝8時 ボサボサな髪をかき上げ起きる君

 無愛想な口元から溢れる 言葉は風情


 あー、またはじまるわ 振り出しだわ そんなもんだけど

 
 
 

最新記事

すべて表示
引かれ者の小唄

蟷螂(とうろう)の斧を振り翳して  真っ二つ その断面に見えるのは  はるか昔のことで 何故か  何故か かなしい   何故かといえば何故か 何故だ  強がりは 決して悪くないけど  ボロボロの服は 見窄らしい  割れた意見の隙間 またか  まただ まただ...

 
 
 
千鳥町

飾りをつけた頭で 君は病んでいる  遅れた身体をひきづって 日々悩んでいる  知らない言葉に苛立って 夜は更けていく  稚拙な出会いも絡まって 徐々に溶けていく  笑ったりしたいけど また、すぐ…来る 悲しみよ   良いことばかりじゃないが 鳥は飛んでいる...

 
 
 

浅薄な影が  今朝もまた群れて  一つの箱の中に   彼は、彼は、何処へ、何処へ   彼は、彼らは、何処へ、何処へ  箱の中こぼれた  涙があふれた  一人じゃあ怖いかい?  そっちに行っちゃイケナイよ  すれ違う言葉を誰か…  ください hm…...

 
 
 

Comments


bottom of page