柔らかい 風の中を歩く
昔のことを 思い出しながら
追い抜いてく電車 たったの3両が
僕やあなたの街をいつまでも繋いでる
車窓に見える人々の 数ある生活を運んで
「何年経っても変わらないな、僕たちは・・・」
繰り返しの日々を送って 何処にも行けない僕を
見守っていてくれよ
街灯が 滲んで見えている
少し飲みすぎる 夜が増えている
一駅歩いたら 少しは覚めるので
そうして僕は 池上線に乗るのです
車窓に見える家々の 数ある喜びを運んで
「綺麗な建物が増えたな、この街も・・・」
乗り過ごしてみてみようか なんて何処にも行けないんだ
帰ろう、このまま
80過ぎの老夫婦 新婚さんの若夫婦
会社帰りのお父さん うるさい学生
買い物帰りお母さん 個性的なエコバック
塾帰りの少年に 歯のないおじいさん
必死に笑う人々の 数ある悲しみを運んで
「大して皆んな変わらないのさ、そういうものさ・・・」
繰り返しの日々を送って 何処にも行けない僕を
見守っていてくれよ
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