[詩]雨の日
- 高瀬舜
- 2022年8月30日
- 読了時間: 1分
雨の日 彼女の言葉は品やかで
雨の日 私は知らない強かさを知った
二人の強さには 品があり
二人の強さに 生はない
そう思う自らの幼さを、
どこかで切望してしまう
—あってたまるものか!—
と、
好き、とは?
と。
雨の日 彼女はおおらかに微笑んでいて
雨の日 私は知らない窮屈を覚えた
雨の日 彼女はやさしく言葉を選んで、
雨の日 私は嘘つきだった。
ただ美しく、ただ忌々しい
他人(ヒト)だった。
2022.8.31
※歌なし、詩。
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